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心の師匠


以前、何かの話の流れで
自分の価値観が変わるような映画は何?
と聞かれたことがある。

価値観が変わる・・・

ピンとこないでいたら、
「俺も今日からこれで行こう。」
と思う様ような映画だ、と言われた。
映画、沢山見てないし、
結局何も思いつかなかった。


赤瀬川原平さんが亡くなった。

10月26日の日曜日、
私は夜から何やらお腹が痛くなり
翌日になっても治らない。
こちトラ、頭痛なら毎度のことで、
バファリン飲んで寝てしまえば何とかなる。
でも腹痛には慣れておらず、
その辛さはどうにも我慢できない。
結局仕事を休んで医者へ行き、
一日ポカリスエットを抱えて寝込んでいた。

夜の10時頃、
痛みも治まってきたので起き出してみたら
ちょうど何処ぞから帰って来た家人に
その日の朝刊を見せられ、訃報を知った。

代表作は「老人力」、「新解さんの謎」。
尾辻克彦名義の「父が消えた」は芥川賞を受賞。
私は「心の師匠」と呼んでいる。

1970年代の終わりか1980年代の始めに
漫画雑誌ガロで知った。
その後、トマソン、路上観察、
中古カメラ、宮武外骨と
どんどんハマっていった。

ハマって行くにつれ、やがて気づいた。

面白いと思った事、
例えそれが公言するのは憚れる様な
あまり一般的ではなさそうな事でも
自分が面白いと思えば
それでよいのだという事。

私は自分でも上手く説明できないのだが、
電柱とか電線とかトランス、
鉄塔やクレーン、
工場(夜景じゃなく)、
真空管、シリンダ、
何に使うのか判らないが
管が一杯でた機械等々を
ただ眺めているのが好きだ。

多分、高校生位の頃からだと思う。

でも趣味はと聞かれて、
こんな物を眺めるのが好きだとは
なかなか言い出すことができない。
家人が好む鉄道やら特撮は
市民権を得ていて羨ましい。

マルセル・デュシャンや
キリコ、クリストもいいなと思う。
これなら美術鑑賞。
一般的な趣味である。

でも安中の精錬所や
近所の電柱の方がもっと好きなのだ。
やがてネット社会となり、
同好の士が沢山いることを知ったけど、
当時は知る由もない。

赤瀬川さんは
一般的にはどうかと思しきモノを
飄々と面白いと云ってのける。
赤瀬川さんの著書を読むにつれ、
「私も今日からこれで行こう。」となった。
だから「心の師匠」。

赤瀬川さんが監修した
著名人の辞世の言葉ばかりを集めた
「生き方の鑑 辞世のことば」というのがある。
本屋さんで手に取った時
ちょっと悪趣味かなと思った。
なんというか覗き見趣味的な。

でもこの本は
古代から現代までの著名人の辞世の言葉と
赤瀬川さんの補足説明で
終始一貫しており、
実に真面目で
形式写真の写真集の様な本だった。
どのように感ずるかは読み手次第。
悪趣味なんかではなかった。

まえがきに
「死ぬのは人間一人に一回きりだから、
あらかじめ体験や練習のできないのが
問題である。だから死ぬことは
いつの時代の誰にとっても
新しい問題である。」とある。

赤瀬川さんは辞世の言葉を残したのだろうか。

知りたい気持ちもあるが
今はまだ早すぎる。
もう少し後で。

師匠、ご冥福をお祈りします。


 
| まつ | 18:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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